※朝日新聞

「ノーモア・ミナマタ訴訟」で不知火海を視察 大阪地裁の裁判官2人
https://www.asahi.com/articles/ASQ9V6X5VQ9VPTIL00L.html

安井健悟、今村建二 2022年9月26日 21時36分

(特措法)に基づく救済を受けられなかったのは違法だとして、大阪府などに住む130人が国や熊本県、原因企業チッソに1人あたり450万円の損害賠償を求めた「ノーモア・ミナマタ近畿訴訟」で、訴訟を担当する大阪地裁の裁判官2人が26日、熊本県水俣市などを訪れ、かつてチッソ水俣工場がメチル水銀を含んだ廃水を流し、健康被害が広がった不知火海を視察した。

 訴訟は12月に結審予定。地裁は、視察の結果を踏まえ、来年にも判決を言い渡すとみられる。

 達野ゆき裁判長らは水俣港で、原告らが暮らしていた場所や、チッソ水俣工場との位置関係などの説明を受けた後、船で出発。海側から沿岸地域を視察後、天草市の倉岳に登り、山頂から不知火海を望んだ。熊本地裁で同種訴訟を起こしている関係者も駆けつけ、出港時には拍手で見送っていた。

 終了後に会見した徳井義幸弁護団長は「水俣病が不知火海全域に広がっていることを裁判官に体感してもらえたのではないか。目的は達成できた」と話し
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