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ディズニー・ワールドの入場料の高騰が止まらない。この現象に、アメリカではディズニーファンたちが「魔法が失われた」と嘆いている。

ウェブサイト「Time2play」の調査によると、1971年のディズニー・ワールド・リゾートの4大テーマパークのひとつ、マジックキングダムのチケットは、わずか3.5ドル(約500円)だった。ところが現在は、日時によって異なるものの、1日109~159ドル(約1万5000~2万2000円)にまで跳ね上がっているのだ。

「ディズニー・ワールドの熱烈なファン」1927人を対象にした調査では、68.3%が値上げによってディズニーが「魔法を失った」ように感じていることがわかった。

ディズニーは、テーマパークの需要が高まるにつれ、着実に価格を吊り上げてきた。データトラッキング会社「SJ データ・ビジュアリゼーションズ」によれば、ディズニー・ワールドとディズニーランドの入場料は過去50年間で3871%以上も上昇しているという。ケンタッキー州に住む父親のマット・デイは、米「ワシントン・ポスト」紙にこう語る。

「ディズニーは、家族の旅行先だと思っていました。それが今では、アメリカの一般家庭にとって手の届かないものになってしまったことに驚いています」

それでも米「ニューヨーク・ポスト」紙によれば、ディズニーのCEOボブ・チャペックは、さらなる値上げが続く可能性を示唆しているという。

すでに2022年には、ディズニーランドとディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パークで値上げが実施された。1日券は6.5%増の164ドル(約2万3000円)、2日券は約9%増の319ドル(約4万5000円)だ。

フロリダのディズニー・ワールド・リゾート(ディズニー・ワールドとエプコットを含む)のチケット価格は、1日券は変わらず109ドル(約1万5000円)。だが、2つ以上のパークに入場できる「パークホッパー」チケットになると、午後2時以降の入場は169ドル(約2万4000円)、午後2時前からの入園であれば194ドル(約2万7000円)にまで跳ね上がる。

さらに、パーク内でも物価は高騰している。たとえば、ディズニー・ワールドでは、ミッキーの耳のヘッドバンドが10ドル値上がりして39.99ドル(約5700円)になった。

「夢の国」へ遊びにきたはずが、悪夢を見るはめになるかもしれない。
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