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自宅軟禁中に所在が分からなくなっていたロシアのジャーナリスト、マリーナ・オフシャンニコワさんが5日、SNS上に動画を投稿し、自宅から脱出したことを認めた。オフシャンニコワさんは、ロシア国営テレビの生放送中にウクライナ戦争に抗議するプラカードを掲げて世界の注目を集めたが、最大10年の禁錮刑が科せられる可能性がある。

オフシャンニコワさんは5日、SNS上に動画を公開し「真実を語ったために」迫害を受けていると訴えた。

マリーナ・オフシャンニコワさん
「ロシア連邦刑務局の尊敬すべき同僚たちよ。(脚につけられたタグを示して)プーチンにこのような電子タグを付けてください。
 ウクライナの人々への大量虐殺と大勢のロシア人男性の命を奪ったことで社会から遠ざけられ、裁かれるべきなのは私ではなく彼のほうだ。」

オフシャンニコワさんは今年3月、ニュースの生放送中に「戦争をやめろ」「彼らは嘘をついている」と書かれたプラカードを掲げてカメラに映り、世界の注目を集めた。44歳のオフシャンニコワさんはこれを理由に今年8月、2カ月の自宅軟禁を言い渡されていた。

さらにオフシャンニコワさんはクレムリンの近くで、プーチン大統領は殺人者で、その兵士たちはファシストだと訴えるポスターを掲げた。

弁護士によると、オフシャンニコワさんはモスクワの裁判所に出廷を予定していたが、捜査当局は所在を確認できなかったという。国営メディアによると、オフシャンニコワさんは11歳の娘を連れて逃走したという。行き先は不明。また、どのように軟禁を逃れたのかなど詳細は分かっていない。

ロシア内務省は3日、逃走中の容疑者としてオフシャンニコワさんの写真と名前をウェブサイト上に掲載した。

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