私には何にもない

嬉しかった事も話した事も
楽しい思い出も

今まで
好きでよかったと思える事も

あるのは悲しい思い出だけ

あの人は私の事を何も知らない
興味がない知りたくもない

私はあの人のことを何も知らない
趣味も好みもどんなことで笑うのかも

それでも私は想い続ける
私はあの人が好きなんだと
まるで鏡に映った私に
暗示をかけるかのように

まるで恋に恋した少女のように。