あの人の身内は
いじめ抜かれた復讐に
自ら灯油をかぶって火をつけ
火達磨になりながら
自分をいじめ抜いた人間をジッと見つめ続けて
目の前で焼け死んだそうだ
どんなに苦しんだらそこまで自分を痛みつけられたんだろう
命に代えても報われない地獄の苦しみ
涙痛み悲しみ寂しさ
そこまでしなければわからないのだから悲しい
私も同じ
死んでも酷いことしかされない
私に血が通い人間であること
痛みがあることを少しもわからないから
愛情を注いでも当たり前
刃で返すだけだから地を流し死に果てるのみ
消えるだけの哀れな己を罵られようとも
記憶に焼き付けることしか出来ない
怨みでも敵になっても
どんなに恨まれても
跡形なく忘れ去られるよりはいい
どんな地獄であっても一緒ならそれでいい