このように、4つのタイプは簡単に割り切れるものではなく、人それぞれ、さまざまな形で表れますから、それこそ「機械」的に仕分けすることはできません。

しかし、職場を壊してしまう上司が、どのような言動で周囲を混乱させてしまうのか、その類型を大まかにでも理解しておけば、自らの職場で起きている問題を明示的に認識する助けとなります。

おそらく組織で一定以上、働いた人であれば、「あの上司には大変な目に遭わされた(遭わされている)」という経験があるはずです。

その経験を思い起こせば、これから説明する4タイプのいずれか、あるいは複数の特徴に「たしかに、このような感じだった(このような感じだ)」と心当たりのあるケースもあるかもしれません。

そして、職場を壊してしまう言動の特徴を理解することは、健康で働きやすい会社、職場を実現させるために、経営者、上司、部下それぞれの立場で、どのような対応をすべきかを考える材料にもなるはずです。