「過労」はサイレントキラー 体力がある人ほど注意

おそらく多くの方がこの45時間ラインを大幅に超えているのでは?と危惧します。
2017年2月中旬、政府は「働き方改革実現会議」において、罰則付きで時間外労働の上限設定を最大で月平均60時間、年間720時間までとするなどを柱とする上限規制案を提示しました。
まだまだ45時間ラインには近からずといったところですが、併せて「勤務間インターバル制」を導入した中小企業には助成金を与える制度の導入を検討しているのは良い兆しといえるでしょう。

勤務間インターバル制というのは、時間外労働を含む1日の最終的な勤務終了時から翌日の始業時までに、一定時間のインターバル時間を設ける制度です。
欧州連合(EU)加盟国ではすでに導入されていて、このインターバルを11時間としています。
繁忙期で残業が多くなり深夜に帰宅したとしても、翌朝は11時まで出社しなくてもよいとなると、健康の要となる大切な睡眠時間が確保しやすくなるので、医学的にも理にかなった制度だと思います。
私が担当している企業にも、ぜひ導入を検討されるようにと勧めているところです。