「俺の言う通りしないんだったら、レギュラーを外すぞ」

「このバカ! お前なんかチームのお荷物だ。お前なんか要らない!」

と部活でコーチや監督から青年期にパワハラ指導された人が、管理職になってから

「俺の言う通りにしないんだったら、査定を下げるぞ(または、クビにするぞ)」

「このバカ! お前なんか課のお荷物だ。お前なんか要らない!」

と自分の部下たちにやってしまうのです。

昨今さすがに体罰はパワハラだと分かっている人は多いのですが、こうした言葉のパワハラには鈍感な人もいて、自分に「パワハラの世代間連鎖」が起こっていることに気が付かない場合があります。
「自分がよかれと思って部下を厳しく指導していたら、人事にパワハラだと注意されて、懲戒処分を受けた」と落ち込んでしまい、パワハラした上司自身がメンタルを病んでしまったというケースにも産業医として遭遇したことがあります。