テンプレ3
▼家系の概要
家系(いえけい)ラーメンとは1974年に横浜市磯子区に創業した吉村家(よしむらや)に端を発する。

醤油味で豚骨と鶏ガラから出汁を採ったダブルスープ。平打ち風の短めの中太麺に、鶏油・ほうれん草・海苔・チャーシューを並べたものを基本型とする。

注文の歳、客の好みに応じて麺の茹で加減、醤油ダレの量、鶏油の量を指定出来るのが特徴である。

元祖である吉村家でスープ作りを修行した弟子達が立ち上げた店舗が「本牧家」や「六角家」などと、屋号に「○○家」を名乗った為いつしか上記店舗が「家系」と呼称されるようになった。そして90年代に新横浜ラーメン博物館に六角家が出店すると神奈川県外にも知れ渡る「家系ラーメン」の一大ブームを巻き起こす事となる。

近年、こうした世間のブームに目を付けた他業種の企業などが、家系ラーメンの根幹であり技術とコストが必要な店炊きをせず(出来ず)に、冷凍スープや缶詰スープで見た目だけあたかも家系を装った「家系風ラーメン」という偽物を以て近年都内を始め日本各地でフランチャイズ化を進めている。

2019年現在では国内外に約2,000店舗ほど家系と呼ばれる店舗が存在すると言われているが(吉村家店主、吉村実談)その中でも1/3程度しかまともに自店舗で豚骨からスープを炊いている店はないとの事である。

こういった非店炊き営業は俗に「資本系/工場系/偽家系」と呼ばれており、いわゆる「家系」とは厳しく区別されなければならない。