テンプレ3
▼家系の概要
家系ラーメンとは1974年に横浜市磯子区に当時26歳の青年、吉村実が創業した吉村家(よしむらや)に端を発する。

醤油味で豚骨と鶏ガラから出汁を採ったスープに上から鶏油(チーユ)をかける。平打ち風の短めの中太麺に、ほうれん草・海苔・チャーシューを並べたものが基本形。吉村曰わく「九州の豚骨ラーメンと東京の醤油ラーメンを混ぜたもの」とのこと。

注文の際、客の好みに応じて麺のゆで加減、丼に入れる醤油ダレの量、鶏油の量を指定出来るのが特徴である。

元祖である吉村家でラーメン作りを学んだ弟子達が市内に立ち上げた店舗が「本牧家」や「六角家」などと、屋号に「○○家」を名乗った為、いつしか上記店舗は「家系」と呼称されるようになった。(詳しくは下記の家系 家系図 参照)
さらには1994年に新横浜ラーメン博物館に六角家が出店すると神奈川県外にも知れ渡る家系ラーメンの一大ブームが巻き起こる。

近年、何度目かの家系ブームに便乗する形で、家系に商標登録が無い事に目を付けた牛丼屋などの外食産業が、極限までコスト削減した缶詰や工場スープを温め直しただけで「家系ラーメン」を名乗り、一般人の家系に対する知識のなさにつけ込んだチェーン展開を進めている事実がある。

2019年時点で国内外に約2,000店舗ほど家系と呼ばれるラーメンを提供する店舗が存在するが、その中でも1/3程度しかまともに自店舗で豚骨生ガラからスープを炊いている本物の家系はないとのこと(吉村家店主、吉村実談)。

こういった商標の無いことにつけこんだ家系風の商売は「ニセ家系」と呼ばれ、家系ラーメン創始者吉村実は度々メディアで「缶詰/自動販売機ラーメン」と厳しくその事実を指摘している。