「傍若無人な演出やワガママを言う演出と揉めた時、自分の手に負えない仕事を振られた時(にストレスを感じる)」
「不規則な生活と理不尽な要求、長時間労働と低収入といった心労が尽きない業界故に人一倍のストレス耐性と体力、
職業観等を要求される職種だと考えています」

「クソブラック」
「制作期間が短くなっているので、1話数に1人では回しきれない。忙しい時期だけでも2人体制にしないときつい。他人に仕事を引き継ぎや
すいようにデータ整理するノウハウも必要」
「デスクやプロデューサー達の様子から、今後もし続けて役職が上がったとしても、どこかで著しく健康を害すのではないかという懸念がある」
「業界の基盤がガタガタ。制作会社、進行が頑張って、クリエイターが我慢しているからいまの状態で作品が作れているけど、本来ものをつくる状態の業界ではない」
「制作本数は増えるくせに人はいない。予算は増えないくせにクオリティは上げろとかいう。
制作本数が多いせいでアニメーターが不足しており、クソみたいな原画マンにも頭を下げてお願いすることになる。でも取ってもらえない」
AEYACによると、「アニメーションの制作進行に特化した調査としては初」だという。
同団体の秋吉亮理事長はハフポストの取材に対し、「今回の調査結果がこれから制作進行を目指す学生や既に制作進行として働かれて
いる方にとってキャリア形成を考えるための一助となれば幸いです」としている。

■「制作進行」は、アニメーター同様に過酷な業種
「制作進行」は、アニメーション作品の制作管理を行う職務だ。
多くの場合、制作に必要な素材が予定通り生産されているか、生産に必要な制作者が確保できているかなどを話数ごとにモニタリング。
個々の制作会社や制作者と交渉しながら、作品制作のスケジュールを管理する。
今回、なぜ「制作進行」に絞った労働調査を実施したのか。
調査を担当したAEYACの松永伸太朗理事はハフポストの取材に対し、「アニメーション産業の労働問題に関する議論では、
これまでアニメーターの労働条件に焦点が当たってきたが、同様に過酷な職種として知られる制作進行を主題にした調査
はこれまでなされてこなかった」と、調査の意義を語る。