2012年の9月頃のこと。前沢は東京・表参道の高級レストランで、株主だった
大手企業にまねかれ、幹部ら3人と食事をしていた。この幹部は、スタートトゥデイがまだ規模が小さい頃から目をかけてくれて、出資を働きかけたり、有名ブランドが出店するように口をきいてくれた「恩人」だ。

「次は何を飲みましょうか」。ホスト側が提案すると、前沢はこう話したという。
「僕は最近、100万円以下のワインは飲まないんですよね。こちらの店にはないようなので、
店を変えて みませんか」

ホスト役である幹部はその場で激高こそしなかったものの、次の店には行かず、そのまま
解散になった。 それ以降、このメンバーでの会食は開かれずじまいになっているという。