異次元緩和は失敗だった
米国の量的緩和は金融危機への対策でした。ユーロも同じです。
しかし日本の量的緩和は脱デフレ、つまりインフレ目標(2年で2%)の達成を
目的としました。金融危機に効き、リフレと経済成長にも効く量的緩和(※1)は、
万能薬と見られているのかもしれません。しかし実際には、量的緩和は万能薬では
ありません。
リフレ派の理論的支柱でノーベル経済学者のポール・クルーグマン氏は10月20日、
NYタイムズ紙のサイト上に持つ自身のブログで『Rethinking Japan』と題したコラムを発表しました。
今回はこのコラムを翻訳しながら考えていきます。結論を言うと
「日本の量的緩和策、リフレ策は失敗した」ということが読み取れます