翁長知事「法治国家遠い」国を批判 辺野古新基地差し止め訴訟・初弁論

名護市辺野古の新基地建設を巡り、無許可での岩礁破砕は違法として、県が国を相手に破砕を伴う工事の差し止めを求めている訴訟の第1回口頭弁論が
10日、那覇地裁(森鍵一裁判長)であった。翁長雄志知事が意見陳述し、「国は恣意(しい)的に漁業関係法令の見解をねじ曲げている。
法治国家の存り方から程遠い」と批判した。次回弁論は11月14日。
国側代理人は「法に定めのない差し止めを請求している」などと反論。訴えは不適法で却下されるべきなどと反論した。
訴訟の争点は
(1)県側の訴えが「法律上の争訟(裁判所の審判対象)」に該当するか
(2)名護漁協の一部放棄の特別決議は漁業法上の「放棄」に当たるか−など。
本訴訟の第1回弁論後に、仮処分申し立ての第3回審尋も地裁で開かれた。関係者によると、第4回審尋は11月2日。