CLO投資、農中・ゆうちょ急増 大手銀保有は今後も増加へ
ttps://jp.reuters.com/article/clo-nochu-yucho-idJPKCN1RK0N3

『ニューリーダー』2019年4月号
ワールド・ビジネス・アイ
ttp://www.newleader-magazine.com/back_number/?id=1553046303-131148
 ただし、農林中金が買うCLOは、トリプルAの最上級のトランシェ(部位)だけ。今のところ、トリプルAのトランシェ
は一度も債務不履行を起こしていない。
 ・・・一方え、農林中金は米国の“ミドル市場”にも手を出している。中小企業のローンを組成したCLOであり、
流動性が限られる。イザと言うとき、売るに売れないリスクがある。
 さらに言えば、トリプルAの反対側に、高利回りながら、最もリスクの大きい「エクイティ」のトランシェがある。
農林中金とは真逆に、韓国の銀行はトリプルAには見向きもせず、エクイティを買い漁っている。金利が急上昇
すれば、エクイティを抱える韓国銀行は真っ先に大損失を被り、CLO市場は根底から揺らぐだろう。
 担保から遮断され、しかも、市場全体が危機に瀕するとき、トリプルAがどこまで有効か、だ。

米「企業債務バブル」破裂の脅威
日本金融界に波及必至の重大事
ttps://www.sentaku.co.jp/articles/view/18826
 CLOは、リスクに応じてトランシェ(安全度)が分かれ、リスクが低い順にシニア、メザニン、エクイティとなる。
日本の大手銀行が主に買っているのは、AAA格などのシニアといわれる。
 ただ、格付けが高いシニアなら大丈夫なのかというと、そうではない。08年の金融危機の際に、CLOは実際どう
なったか。…(略)…経営難に喘ぐ地方銀行などは、何を買っているかわからない。
 危機の影響はCLOの毀損にとどまらない可能性もある。「円ドル相場に対しても大きな影響力がある」として
ゴールドマン・サックスのあるアナリストは、次の金融危機で「1ドル=60円になる」と不吉な予想をしている。