(続き)——希望の党の政策に対する評価は。
黒川; 完全に自民党の補完勢力としての政策だ。安保法制容認や憲法改正推進も
そうだが、特区推進というのが一番違和感を持つ。新自由主義路線ということも
あるが、森・加計の両問題の総括もなく、世論に敵対している。

——消費増税凍結や内部留保への課税といった、黒川さんと同じようなことも言っているが。
黒川; 多少は。ただ、森加計問題にけりをつけずに特区推進を言う資格はない。
これは原発も同様だ。僕が原発に反対するのは、福島事故の総括が終わってないか
ら。小池さんは30年まで原発ゼロを目指すと言っても、実質推進だろう。
再稼働をはっきり容認しているのだから。

——山口5区には現在5人が名乗りを上げていて、さらに別の1人が無所属で立候補を検討中と報じられている。自民・希望の事実上の二大与党以外の候補との共闘は
考えなかったか。

黒川; 間に合わなかった。以前から調整や各党との共闘を検討・打診したつもりだが、民進党がなくなり、右往左往している中で具体的な交渉ができなかった。

——共産・社民・立憲民主の3党は7日、共闘を確認したが、これと連携できればよかったのでは。
黒川; 選挙後にはまた再編の動きがあると思う。そのとき検討したい。