日本でリベラルは不可能。

西洋の世論と日本の世間はなにが違うのか?
世論はその都度現れる個々人の意見の支持数である。
対して、世間はすでに倫理である。
世間の倫理とは、
勤勉、節約、孝行、和合、正直、謙譲、忍従などの徳目であり、それを守ること。
世間は真実であり、一つである。
世論は意見より権力者が世間の倫理を守っているかを問う。
世間は主張よりも権力者の人格にアクセスする

左翼はいう。
安倍首相が進めるから、憲法改正も、経済政策もだめ。独裁者だから。
モリカケも、いろいろな関係者にグレーな部分があったんだろうが、安倍首相の人格に集約させる。

世間に訴えかけるため。
世間は日本人としての倫理を評価する。

たとえば天皇の特殊性。
天皇は明治時代からいかなる主張にくみしてはいけない。曇りなくすべてを移す鏡のようでなければならないとされた。
天皇は人格において、神的に世間の倫理の実践者であった。
普通、西洋では最高権力者とは自らの主張を表明して、それに向けて国を進めるものだ。

本来、左翼は世間ではなく、世論に訴えるものではないか?
より客観的に政策を説明して支持者を増やす。

しかし彼らは安倍叩きを優先する。
世論の支持を増やすのではなく、世間に訴えかける。
それは本来右翼の手法だ。
日本に左翼は存在しない。