ttps://www.youtube.com/watch?v=_uFGk-XJRSI&feature=youtu.be&t=2457
堤未果×矢部宏治  新刊発売記念対談「未来から見た日本」と「過去から見た日本」

今の話で、憲法って仰ったじゃないですか。これは本当にその通りで、
アメリカの国会議員に取材すると、何に今、一番危機感を感じているかって云うと、
『憲法が紙くずになっている』って言う訳です。それが凄くアメリカ人として、『厭だ』と。
『許せない』と云う言い方をするんですね。市井の人は今、
矢部さんが仰ったように『憲法を守ることが愛国だ』と、言うんですけれど、
この本を読むと、憲法より上に在る、存在が日本には在る訳ですよね。
そうすると、先ずそこからなんですね、日本人は。
色んな社会的立場があるから自分が守らないものがありますけど、
一旦そう云う、それぞれポジショントークを出来るだけ止めて、
ちゃんと話し合って、自国の憲法の上に有る超権力みたいなものは『もう止めましょう』と。
これはぼくらの研究の結論的なところでもあるんですけど、
アメリカそのものが押し付けている体制では無いんですね。
米軍と云うものの既得権益として残ってて、
その米軍の既得権益と日本の自民党を中心とした支配層がガッチリ手を組んでるから崩せないだけで、
これさっき仰って頂いたように明るいとこへ出てね、アメリカでは遺跡の上だって飛行訓練出来ないですよ、
遺跡が壊れる。環境保護で。アメリカの遺跡の上で出来ない。
日本でもノグチゲラの繁殖期に出来ないものを何で出来るのか。
横に家が並んでて、『米軍住宅では飛ばないのに日本の上は何で飛べるんだ』これ正面から言ってね、
このまま続けますって言える人は居ないです。それはアメリカの大統領だって、国務長官だってね。
そこから始めればいいと思うんです。ちゃんとした政権を作って、
最低限そういうことを言えるところから始めると。
誰もが一致出来るところから結集して始めたらいいと思うんです。