■吉井議員
「原発からの高圧送電鉄塔が倒壊すると、原発の負荷電力ゼロになって原子炉停止(スクラムがかかる)だけでなく、
停止した原発の機器冷却系を作動させるための外部電源が得られなくなるのではないか。」
■安倍
「外部電源から電力の供給を受けられなくなった場合でも、非常用所内電源からの電力により、停止した原子炉の冷却が可能である。」
■吉井議員
「現実には、自家発電機の事故で原子炉が停止するなど、バックアップ機能が働かない原発事故があったのではないか。」
■安倍
「我が国において、非常用ディーゼル発電機のトラブルにより原子炉が停止した事例はなく、また、
必要な電源が確保できずに冷却機能が失われた事例はない」
■吉井議員
「日本の原発の約六割はバックアップ電源が二系列ではないのか。
仮に、フォルクスマルク原発1号事故と同じように、二系列で事故が発生すると、機器冷却系の電源が全く取れなくなるのではないか。」
■安倍
「我が国の原子炉施設は、フォルスマルク発電所一号炉とは異なる設計となっていることなどから、
同発電所一号炉の事案と同様の事態が発生するとは考えられない。」
■安倍
「地震、津波等の自然災害への対策を含めた原子炉の安全性については、
(中略)経済産業省が審査し、その審査の妥当性について原子力安全委員会が確認しているものであり、
御指摘のような事態が生じないように安全の確保に万全を期しているところである。」
■もし、このときに安倍がバックアップ電源の検証をして、海外並みに4系列などに増やす対策を講じていたら、福島原発事故は起きなかったかもしれないのだ。
 だが、安倍はそれを拒否し、事故を未然に防ぐ最大のチャンスを無視した。これは明らかに不作為の違法行為であり、本来なら、刑事責任さえ問われかねない犯罪行為だ。