年金の「100年安心」というキーワード、「私が十分暮らしていける額の年金を、ずっともらえる安心」という趣旨で伝わっています。
ところが今回の報告書の議論を受け、安倍晋三首相が、「マクロ経済スライド」という年金の抑制策について触れて「100年安心」を強調したように、どうやら制度としての持続性だったらしいことに気づいた人もまた、怒りを覚えているのでしょう。

 ――報告書では、「毎月の赤字額は約5万円」で、30年分の不足分として2千万円と指摘しています。これは、総務省の2017年の家計調査をもとに高齢無職世帯の平均像を出したものですが、数字自体は目新しいものではありません。