かって国共内戦時、台湾に逃げてきた国民党を支援する米軍は、台湾に基地をおいて中国人民解放軍に対する軍事行動に使っていた。

釣魚列島のうちの東の2島の黄尾嶼(日本名=久場島)と赤尾嶼(同じく大正島)には、かって米軍射爆場が有ったが、黄尾嶼射爆場、赤尾嶼射爆場と台湾名で呼ばれていた。

そして米中国交樹立で米国が台湾と断交となり、米軍は台湾から撤収した。その交渉の進んでいた断交の一年ほど前から、黄尾嶼、赤尾嶼射爆場を米軍は使用していない。

しかもそれらの島の射爆場は、使われなくなってから四十年にもなると言うのに、いまだ日本へも返還されていない。日本政府は国会で追求されてもまともに答えていない。

要するにそれらの島が台湾に主権があり、沖縄返還以前から、台湾との話で使用されていたと言うことを示している。

仮に日本へ返還したら台湾が激怒する。日米安保に基づき米軍が射爆場として再使用使用というなら、台湾の立場は無い。中国は米中国交正常化時の協定違反として、軍事行動を含む報復措置に出ることは自明。