>>146
>>易姓革命の本質とか、後付でなんとでも言えるよ
>>中国でも易姓革命を目指して革命を起こすわけではなく、事後的に革命を正当化する理屈として天命を持ち出して説明しているだけ

その通りだと思います。
要は、自分の勢力を拡大し、武力によって力づくで政権を奪取できるかどうかの一点のみ。
その大勢力が、現王朝を滅ぼす時に、大義名分として掲げるのが、前王朝は徳を失ったという点と
自分の勢力に天命があるという点。常にこの二点がセットです。
三国志でも有名な「蒼天已死 黄天當立」=「蒼天(漢王朝)は既に死す、黄天(黄巾党の世)まさに立つべし」
と宣言し、これを大義名分として黄巾党が乱を起こしましたが、これもまさに天命思想に基づいていますね。

>>易姓革命とはこういうものだ、という定義があるのではなく、前王朝を転覆させた理由付けにつかわれたもの
>>日本でも建武の新政や、室町幕府の倒幕、明治維新ではそれなりに後付の正当化の理屈はつくられたんだから
>>易姓革命が日本には存在しない、などと言ってみても意味があるのかな

なるほど。日本でも、もちろん激しい権力争いは起こっていますが、
中国のように、天下万民、誰もが「天命は我にあり」と宣言し、絶対権力者の「正当性=大義」を得られるような社会と、
朝廷にお墨付きをもらった勢力が「正当性=大義」を得る、という社会の差は大きいと思いますよ。
要は、日本という国は、国のトップをいわば空白=アンタッチャブルなものとして扱い、安定を求める社会になっていったんだと思います。
したがって、日本では、易姓革命は起こっていないと考えてよいと思います。