「お前ら刀持ってウロウロしている場合じゃないぞ、これからの時代は学問だ」と。
学制を敷いて、全国の優秀な人材を選抜して、
地元で不満をためないように中央に吸い上げる仕組みを作ったのですね。

再度、革命・クーデターを起こさないように、「学問」という新しい「管理された競争」を創りだす。
そしてその優勝賞品は、統治権ではなく、帝国大学入学。
なんと「がんばったご褒美に、僕たちの”家来”にしてあげよう」という仕組みです…
ある意味、シュールというか、ほぼブラックユーモアに近い。
そんな訳で、無事、東大は官僚養成機関になっていきますが、
基本的なシステムとしては低コスト大量生産です…
マスプロ講義というのは、マス・プロダクション=大量生産という意味です。
「富国強兵」「殖産興業」で、大量かつ高速に西洋先進国をパクるのがミッションとなります。
東大の沿革をたどっていくと江戸時代の蕃書調所。
つまり、外国語文献を読む組織に遡る訳で、そのころから「翻訳」が学問だったんです…