一般人に対する基準と、現役大統領に対する煽動の基準は同じではない!

https://news.yahoo.co.jp/articles/e9650a6f3e5c21f550b5f64bf560dde6b12d7388
トランプ氏の発言が暴力を扇動したのか? 米議会襲撃 1/14(木) BBCニュース 取材:サム・キャブラル

彼は何を言ったのか。6つの主な発言を取り上げ、最後にボルティモア大学のギャレット・エプス教授に解説してもらった。

■「私たちは今回の選挙で勝った、しかも大勝利を収めた」
この発言は演説が始まって3分ほどたった時に出た。民主党はこれが扇動の開始点だとしている。ただ、この日の発言だけでなく、何週間にもわたって同様の発言をしてきたことを問題視している。

■「私たちは盗みを止める」
これは、バイデン氏の大統領選勝利に異議を唱える運動のハッシュタグを、トランプ氏がなぞったものだ。選挙結果が宣言された翌日に始まったこの運動は、ソーシャルメディアで勢いを増し、各地での集会開催につながった。

■「私たちは決してあきらめない。決して敗北を認めない。そんなことは起きない」
バイデン氏の勝利を絶対に認めないと、トランプ氏がこれ以上ないほど明確に表明した発言だ。今回は支持者らにも同調を強く求めた。

■「死に物狂いで戦わなければ、もはや国を失ってしまう」
弾劾訴追の決議文書に引用されたトランプ氏の言葉で、最も長いのがこれだ。上院で弾劾裁判が開かれた際には、彼の弁護士にとって、擁護が最も難しい発言となるかもしれない。

■「平和的かつ愛国的に、各自の意見を届けよう」
ここでの言葉遣いは、戦闘や戦争に関する言葉が出てくる他の部分とは、大きく異なる。

■ギャレット・エプス教授の分析
――これが裁判所での訴訟だった場合、トランプ氏は一線を越えたと言えるか

6日の集会での大統領の発言に、その基準を適用すると、かなりきわどい判断になる。
「平和的に」「愛国的に」お願いするのだとも言った。自分を守るために予防線を張ったのだ。最終的には、陪審判断になると思う。
暴力を働く準備も心構えもある者たちが目の前の群衆の中にいることは、トランプ氏も明らかに承知していたし、暴力を制止しようとはまったくしなかった。
暴力を止めさせるため何もしなかっただけでなく、暴力が起きるべきだと強力に示唆していた。