小松左京スレ おそらく第16 [無断転載禁止]©2ch.net
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ここは、『果しなき流れの果に』『復活の日』『日本沈没』「くだんのはは」「神への長い道」など 数々の作品を著わし、日本SF史に不滅の足跡を残した作家、小松左京(1931-2011)のスレです。 「そこまで言って委員会」とやらは次は ハテナガを取り上げてほしい。 「そこまで言って委員会」では最初に「アメリカの壁」の再現ドラマみたいのが流される。 それから日本SFの第一人者「日本沈没」でおなじみの小松左京が40年前に書いた小説が、今、ネットで注目を、みたいな感じで本題に入っていった。 辛坊治郎が原作のコピーをもらって読んだが、コピーの順番が間違っていて、急にオチを読んでしまったとか言ってたな。全体的に好意的な紹介だった。 去年、ネットで騒がれ始めたと言ってたが、多分、このスレが最初じゃないかな。あの時も大統領になる前のトランプと対比させていた。 >>230 俺は基本紙の本派なんだけどアマゾンでは売り切れてたのでkindle版買うかぁと 迷っているところに、某所でSFマガジン1977年7月号に「アメリカの壁」が掲載されているという情報。 もしやと思って探したら押し入れにあったわ。該当SFマガジンw ぱらぱらっと見た感じ、どうも当時は読まなかったみたいなので これから40年ぶりに初めて目を通す。 アメリカの壁は読んでなかったけど、首都消失のほうを先に読んじゃったからなー アメリカの壁を読むのはまだ当分先かなぁ、いまは日本沈没(決定版)を読んでいるところ クラークの2001年を読んだあと、宇宙空間の寂しさで人恋しくなり、なんとなく沈没を読み 始めたのだけど、こんどは狭い日本に人がぎゅう詰めで、ちょっと息苦しくなるほど 関東大地震の混乱と避難民の群れを逃れ、後半の少し静かなシーンに突入、ようやく一息 ついているという感じ ガオガモンの勝ち ガオガモンの勝利 ガオガモンの大勝利 ガオガモンの完全勝利 ガオガモンの圧勝 ガオガモンの楽勝 ガオガモンの優勝 ガオガモンの連勝 ガオガモンの必勝 ガオガモンの完勝 ガオガモンの全勝 ガオガモンの奇勝 ガオガモンは強剛だよ ガオガモンは強豪だよ ガオガモンは強烈だよ ガオガモンは強靭だよ ガオガモンは強者だよ ガオガモンは強大だよ ガオガモンは強力だよ ガオガモンは強いよ 『日本沈没』 (決定版) 読了。 今回の読書は、あまりの情報量の多さに頭がクラクラとした感じ。 70年代の社会風俗、深海潜水艇の装備や操作、成田や関西空港などさりげなく盛り込まれた (当時まだ)近未来の社会インフラ、地質学の膨大な知見とリアルな描像、官僚組織や政治の 内幕と駆け引き、大災害の様子、自衛隊の装備などなど、これでもかというほど何から何まで 細かく描き込んでいる点にはさすがに圧倒された。 日本が崩壊するシーンでは、いま住んでいる地元の様子も細かく描写されており、大地溝帯が 分断されたのち、自分の町のどのあたりまで海水が押し寄せてくるのかも明らかにされている。 この数年で注目されるようになった地元の断層なども、大きな災害の引き金となることが44年前 すでに描かれており、小松左京という人が、どれだけ緻密に日本の地殻変動を捉えていたのか が改めて実感され、本を読んでいてため息が出たほど。 それにしても、最近の読書では珍しく疲れはててしまったこの作品、400万部以上売れたという 話だけど、最後まで読み終えた人は半分もいないんじゃないかな... 小説好きというだけでは読み切れないような過剰と重厚長大さが、この作品にはあると思う。 当時、小松さんはホテルですれ違った田中角栄からも声をかけられたらしいけど、田中総理は 本当にこの本を最後まで読み切ることができたのか? このあたり田中疑惑が残りますなぁ... 世相とか考えると、読み終えた人は結構多いと思うよ。今読むと時代遅れの感が拭えない情景にしてから、当時としては当たり前だったわけだし。 ただ、やたらと小難しい日本が沈むプロセスの地質学物理学的な説明は飛ばして、日本が沈んで行くそのカタルシスで読みふけった人も多いはず、と思う。 竹内均いわく、日本沈没の科学的考察はほぼ修士論文に匹敵する 松本清張は太宰治と同い年だから、小松左京よりはかなりの先輩格 40歳過ぎてからプロの作家となり膨大な作品を書き残し、ベストセラーを連発し 作家の長者番付常連であり、晩年まで創作意欲がほとんど落ちなかったという 希有な作家のひとりで、ある意味別格 ただし筒井康隆の 『大いなる助走』 でも描かれているよう、氏はSFというものを 認めなかった作家でもあるため、日本のSFファンにとっては仇敵ともいえる存在 しかしながら、やはりSFに関しては小松左京の方が格上でしょう ただし、1963年に清張自身も、Z国の核ミサイルが誤射され日本に到達するという 近未来パニック小説を書いており、それが昨今の北朝鮮情勢を受け再注目されて いるというのだから、やはりタダ者ではない 松本清張 『神と野獣の日』 http://www.amazon.co.jp/dp/B00PQMBGC8 >>241 そりゃ格で言えば芥川賞作家の松本清張が上でしょう 清張と対で語られるのは司馬遼太郎だよ でもSF作家にそんな格は関係ナーイ ふと思い出したけど、筒井康隆が 「曽野綾子を読むと、人間はみな善人に見え 松本清張を読むと、人間はみな悪人に見え 筒井康隆を読むと、人間はみなキチガイに見える」と書いてた 小松左京関係なくてごめん >>244 曽野綾子? 三浦綾子の方がしっくりくるような気がする 曽野綾子といえば、南アフリカの人種隔離政策に賛同したり、高齢者は適当な時に 死ぬ義務があるとか主張している人だよね 清張は理科や数字が苦手だからSFを書かなかったけど 直木賞選考委員だからSFもそれなりに読んでいて 筒井の作品などは割と評価していた >>245 曽野綾子は「太郎物語」に限ってはそうかも。 他の作品は、アグネス・チャンが「だってみんないい人でした」と言った時に、「それは大人の発言として困ります。あり得ないからです」と返した人の書くものだな。 星さんが松本清張を絶対絶対許さないというぐらいに嫌ってたのは有名で、SF作家は右ならえで松本清張を嫌ってた? だから筒井は清張をディスった?とか清張ファンに考察されてた 小松先生がどうだったのかは知らんが 星さんは星になった 松本さんと小松さんは松になった >>250 松本清張 星新一 でググったら一番上に出てくるね お祖父様を悪人に書かれて憤慨したんだと 清張はそもそも異常なまでの学歴コンプで高学歴を目の敵にするって悪癖があったので、 星さんも小松さんも学歴からして地雷で清張によく思われてなかったのかもとか思ったり >>252 清張の最後の長編「神々の乱心」には、星一(星新一の父)や三島由紀夫の祖父が出てくる。 旅順の麻薬関係の話で、三島の祖父はかなり悪く書かれていたが、星一は非常に好意的だった。 この辺り、清張も気を遣ったのかと思ってしまうね。 三島由紀夫と松本清張の間には強烈な確執があったからね 清張に三島の祖父が悪く書かれているというのは納得できる 有名なところでは、中央公論社が 『日本の文学』 という文学全集を刊行するさい、 編集委員の一人だった三島が、清張作品の収録を強硬に反対したという話がある おそらく清張の三島嫌いは上の件が発端になっている一方、すべてを観念を遠し 描くロマン派の三島と、事実を冷徹に見つめ本質に迫ろうとするリアリストの清張、 両者のあいだには、最初からそりの合わないところがあったのだろうと思う 清張は東大や早慶卒の新人編集者をいびる悪癖があったから 星がそれを聞いて嫌ったんだっけな。 星は酒の席で絡まれた安部公房も以後面会謝絶にしてる そんな繊細な人によく社長が務まったな。結果的に務まんなかったわけだけど。 そういや、ホシエヌ製薬という会社があるのだが、星製薬とは無関係だった。とても星新一らしい名前なのに残念だ。 まあ清張から見たら星は甘ちゃんにしか見えないかもな。 ところで小松と清張の対談ってあるのかな?筒井×清張は知ってるけど(意外に筒井作品をよく読んでた) うーん、俺は清張も星も評価してるから、 ちょっとコメントしづらい… >>254 三島由紀夫と松本清張は、中島河太郎と3人で、講談社版江戸川乱歩全集(1969年)の編集委員をやってたんだよね。乱歩は確執を超えた稀少な接点だったということなのか… そういえば、この全集の「パノラマ島奇談」の巻末に小松御大が「巨人の輪郭」というエッセイを書いていて、乱歩を「環境芸術」の先覚者として高く評価するという興味深い内容だった。 純文学作家も社会派ミステリー作家もSF作家もみんな大好き江戸川乱歩 話の流れを切ってすまんが、 復活の日の辰野のコールサインを何気なく検索してみたら、 ロシア語訳のサイトが出て来たんだ ttp://www.rulit.me/books/denyat-na-vzrazhdaneto-read-188420-73.html — Тук е JA7GK, радист от базата „Шова“ на Южния полюс — продължаваше Тацуно, без да изтрива сълзите си. 「こちらJA7GK、 南極昭和基地のハムです」辰野は涙をふこうともせず続けた。 のところだと思う 俺の博士論文はWA5PSリンスキィ博士に献呈した。 一人だけわかってくれた教授がいたな。 麻生の武装難民射殺発言のせいで、「日本沈没」が見直されてる 「日本人だけは難民にならない」なんて、誰にも言えないんだよなあ 麻生発言はむしろ「日本以外全部沈没」の世界観 シャレにならん >>265 日本人が難民に偽装してテロ目的で他国に侵入するとでも? マンガ大好き麻生さんは日本沈没のマンガ版は読んだのかなあ >>267 日本沈没第二部では、日本人難民の側にその気がなくても現地政府と住民からテロリスト扱いされて迫害されてただろ。 「難民を見ればテロリストと思え」という意識のやつはごく普通にいる。というかそもそも今回の麻生発言がまさにそう。 >>267 北朝鮮が行きがかり上どこかに核ミサイル落とさなきゃならなくなったとき、どこを選ぶと思う? 中米露は問題外、韓国でも米軍が侵攻してくるだろう。 その点日本なら、各国とも特段問題視しないだろう。 >>266 日本以外全部沈没では、日本に押し寄せる難民を自衛隊が虐殺してたなあ 皆さん、難民に偽装した民兵に虐殺されるのが理想のようで… いや、その心の広さは実際羨ましい限りですわw そして自分が拷問する側でなく、される側であることの幸福に感謝した。 (エスパイより) 日本以外全部沈没の映画の感想で、外国人をいじめまくるのを見てスカッとしたみたいな感想の奴が何人かいて、おいおい最後まで見たの・・?って思った >>273 究極の質問だなそりゃ。別に拷問なんかしたくはないが、かと言って、されるのは死ぬほど嫌だし。 周囲を凶器持った殺る気満々の愚連隊に囲まれてる状態でそれを言っても、絶対にタダで返してくれるわけじゃないけどな。 だから難民イコール暴徒だというその妄想を何とかしろよ 実際には、難民は殺す側であるより圧倒的にお前や麻生太郎やミャンマー国軍みたいな連中に殺される側だ 武器を持たない難民と武装した難民を選別するのが難しければ、 難民の扱いを性善説と性悪説のどちらかに振らざるを得ないと思うが 個別対応なんて日本人の苦手なものだろ >>280 それはちょっといくらなんでも脳味噌の容量少なすぎるだろ >>269 >「難民を見ればテロリストと思え」という意識のやつはごく普通にいる ふつうにはいねーよ。 ただ、「北朝鮮人を見ればスパイかテロリストと思え」は 平和を愛する諸国民の一致した見解だがな。 難民の中に武装したテロリストが入っていた場合、その場合はどうするの? 警察で対処するのか?それとも自衛隊が出動して対処するの? はたまた(不法入国の際に)射殺してしまうのか? こういったこれから現実的に起こりうる事柄について、 我々日本人も考えなければいけないんではないのか? って意味だったんじゃねえの?違うの? まぁ、普通他所の国では、不法入国し取締りの命令に従わなきゃ、即射殺だがな。 ロシアは問答無用で発砲してくる、当たり前だが中国だってアメリカだって。 >>284 > 難民の中に武装したテロリストが入っていた場合 テロリストがどういう武器を持っているかによって対応は違ってくると思う 海上に関しては、(難民船が軍鑑でない限り)基本的に海上保安庁が対応に当たることになる 具体例でいうと、2001年に起きた北朝鮮の工作船(不審船)への対応も海上保安庁が行なった 巡視船が不審船に強制接舷を試み不審船と激しい銃撃戦となったさいには、海保側の機関砲 による船体砲撃で不審船側は爆発し沈没している 日本には独自の法律があり、それを遵守し国の運営に当たっている だから米ロ中の対応をマネる必要はないし、島国という点でも違う対応になるのは当然だろうね だからそれを考えようぜ、って話さ。そん時になったらオレたちゃどうすんだ?なにすんだ?ってこと。 考えたいのなら、もっと細部を詰めてリアルな状況を1つ1つ想定して行かないと 具体的な対応案は出てこないし、予算のつけようもなく組織作りもできないと思う 個人的な意見を言うと、武装難民よりも北朝鮮のミサイル問題の方がより深刻で 優先度が高いと考えている 日本にミサイルが着弾し死傷者が出た場合はどうするのか? 日本近海の太平洋上空で核爆発による電磁パルスを起こし、日本のコンピュータ、 電力、通信網などインフラに大きなダメージを与えられたような場合どうするのか? >>283 >「北朝鮮人を見ればスパイかテロリストと思え」は平和を愛する諸国民の一致した見解だ ふーん。ところで、世界の諸国で、北朝鮮と正式な国交を結んでいる国と結んでいない国、どちらが多いと思う? 北朝鮮と国交結んでるって、中国やロシアみたいな独裁主義国家と アフリカや中南米の後進国ばかりだよな。 いやぁ、でもないんだよ。ヨーロッパの各国は国交あったりするんだよね。ドイツやイギリスなんかもあったりするし、スペイン、ペルー、メキシコなんかも先日、 大使を退去処分にしたんだから、もちろん国交自体はある。 実際、北朝鮮と国交のある国は166 カ国なんだと。 だからなに?と言われると、まあ、そこまでなんだけどねw ま、かと言って、北朝鮮と国交があるから北朝鮮をマトモな国家として認めてるか? ッーと、それはまた別の話で、これは日本から見たアフリカの諸国と同じで、地理的に遠すぎるし 特に利害関係がないから、国交結んどいた方がいいんじゃね?くらいのもんじゃないかね? 発展途上国で国内問題抱えているような国だと、武器だって売ってくれるわけだし。 って、これ以上は小松左京とホントに関係ないんでやめとくわ(汗 やっぱSFの脳には政治の話は無理か。 ま、こんなもんだろう。 居酒屋で政治の話してるような学者センセイにも、科学の理解はできないだろうね 居酒屋談義だけじゃなくって政治学者として大学教授やってるような人でも 自然科学はまったく理解できてないどころか 簡単な統計の基礎もできないのTwitterでみかけたしな いやぁ、2ちゃんでそんな大威張りなこと言われても、なんの説得力もない事くらい十年も前から分かってんだろうにw スレ違いいい加減にしろ そもそもおまえら「日本沈没」読んでないだろ 小松未読だったら復活の日読むのもいいよ 日本沈没は上下巻あって長いけど復活の日は1巻で完結 しかも内容も素晴らしい名作ときてる 小松左京はSF作家の中では比較的政治を細かく描くタイプだよね 小松左京の作品をまったく読んだことのない人に、代表作を一冊だけ選ぶとしたら、 科学的アイデアの興味深さと物語の重厚さで、自分も 『復活の日』 を推したい 一方、もっと気軽に読める入門書としては、ジュブナイル作品 『青い宇宙の冒険』、 SFスパイ小説 『エスパイ』 などもあり、こちらから小松作品に触れるのもいいと思う >>299 学生の頃エスパイ電車の中で読んで前屈みになったんだぞ んなもん読ませるな! 最近読み直して、オオッと唸ってしまったのが『見知らぬ明日』。 時代背景や世界情勢こそ1960年代後半のそれだけど、 そのリアルさスリリングさときたら、日本のドラマの枠を飛び越えて 巨額な予算を組めるアメリカでSFドラマ化してくんないだろうか? と思ったくらい。舞台を現在にしても十分に映像化可能では。 >>301 あれは大好きだ。SF描写がほとんどないので最初読んだときは地味だと思ったけど、じわじわと良さが染み込んできた。 見知らぬ明日の余韻の残る終わり方もいいよね 日本沈没のそののちを考えさせる終わり方に通じる 復活の日の感動的なラストもすばらしいと思う できたら全部読んでもらいたい 「見知らぬ明日」 の名前があがったので、ほかに好きな作品 『継ぐのは誰か?』 を挙げておきたい この作品で驚かされたのは、ネットワーク社会というものを予見している先見性だった 下の一節が記されたのは、インターネットの前身ARPANETが1969年に稼働する前年1968年の話 今の社会は、コンピューターや、電子情報処理装置にたよりすぎている……。 (書類は)別にもち歩かなくても、携帯電話で情報サービス公社に申し込めば、そちらですぐ、 もよりの公衆ヴィジフォーンにコピーをおくってきてくれる。 公式書類なども、通信装置で、全世界、それに月までネットされている電子情報処理機構の どこでも記憶装置のあいている所に書きこまれる。その書きこまれている記録装置のおかれ ている場所がシベリアであって、ふいにとり出したい場所がリオデジャネイロであっても、そん なことは関係ない。 秒速三十万キロの電波でもって、ネットワークサービス用の電子脳がたちまちそのある場所 をさがし出し、たちまちおくりとどけてくれるのだから…… ただし、物語のオチにはかなり無理があるため、それがこの作品の評価を下げる要因になっている しかし、ネットワーク社会や情報電子機器に頼りすぎている人類に対する警鐘を1968年に鳴らして いたというのは、やはりスゴイと思う 【1968年4月4日】 キング牧師暗殺、ベトナム戦争の泥沼の中 https://www.youtube.com/watch?v=p-RJjtP9zmA 「衛星通信」 東京シネマ 1964年製作 https://www.youtube.com/watch?v=xB5uiswoQkE >>304 おっと、衛星通信の動画は、コメントが多くついたこちらの方が参考になるかも 「衛星通信」 東京シネマ 1964年製作 https://www.youtube.com/watch?v=mEHDp8vbMwU >>304 >『継ぐのは誰か?』 >物語のオチにはかなり無理がある そうだっけ? 何しろちゃんと読んだのは40年近くも昔の事だから流石に記憶が曖昧だけど、 そういう印象は持たなかった記憶が。 作劇の手法としてはいわゆる犯人捜しのミステリの要素と青春小説の要素の組み合わせで、 奇怪な事件→意外な真相と苦い解決→最後に残されたほのかな希望 という感じでわりと王道なスタイルできれいにまとまっていたという印象が残ってるんだが。 >>306 同意だなあ。 オレも読んだのは大概な大昔なんで、詳細なとこまでは憶えてないけど、確かそんな感じだったと思う。 ただ、頭の悪いガキだったオレには、あれで描かれていた未来世界や状況がちっとも面白くなくて、 流し気味に読んでいたのだけど、今になってみると、まさかまさかの正確さではないですか? オチって、最後の最後、火星植民のエピソードでしょ。あれは確かに違和感あるけど、本筋とは関係ない余韻の部分だから許せると思う。 「見知らぬ明日」の、物語はこれから始まるのだ的なラストはみんな好きなんだな。 継ぐかもしれない種族をどうするかでああなったんだろうな 物語が悲劇的に収束した後、落とし前の可能性としてさらっと語られてる。 お話としては ・悲劇的結末 ・かすかな希望の予感 ・政治的落とし前 とオチが3つあるとも言えるかな。 悲劇的結末の原因にムリがあるとはあんまり思わないな。医薬品の効き方や副作用に人種差があるなんて、医薬品業界でもおおっぴらに語られるようになったのはこの10年くらいだし、50年前にそこに注目したのはすごいと思う。 >>304 > 物語のオチにはかなり無理がある 「継ぐのは誰か?」 は、ミュータントものなんだよね 下は作品後半部の一節 ”電波人間”が、一代きりのミュータントではあり得ないとすると―― 同類たちは、この地球上のどこかに、大勢いる、と考えねばなるまいね。 自分は読んでいて、えっ? そっちの方に話が行くの? という違和感を覚えた 小松作品にしては、話の展開が唐突で雑じゃないか? と感じたんだよね 上の引用文だけ読み、古い海野十三のSFみたいだという印象を持つ人もいるかも おそらく、この後半部に登場するオチと展開の部分を、もっと科学的に説得力のある アイデアと重厚な人間ドラマとしてガッチリ描き切っていれば、「継ぐのは誰か?」 も、 多くの読者の胸に深く刻まれる、代表作のひとつになっていただろうと思う 作品のテーマも題材も良かっただけに、自分のなかで 「継ぐのは誰か?」 は、好きだけど 残念な作品となっている 俺なりに感じたのは「もっと風呂敷を広げる事も出来たけど それをやると長くなりすぎるから 纏めた」と思いましたわ 火星まで行かせるゆうて 結局出来なくて戦争とか して欲しかったなあ。 >>312 ミュータント超能力者ものにせず、進化論的な「オルタナティブ人類」の分化を設定したのがあの作品の1番のキモじゃないかな。 チャーリィのシミュレーションがまさにそれを予測したので、殺される原因になった。 未読の人が多いと思うけど エリアを行く(妄想ニッポン紀行)の第一章はかなり良い。 社会派ルポながらSF的なオチもちゃんと付けてて小説としても読める SF作家おもろ大放談だけは絶対読んでおくべき。 あの時代のふいんきがよくわかる。 >>319 316さんが書き込んでるエリアを入れて欲しかった 俺も未読の人なんで。 >>317 あ それ持ってる。オモシロイよね確かに 昨日、キンドルで日本沈没完全版が299円だった。さすがに何冊もいらん。 うん、「日本沈没」完全版が299円というのは予想外の値引セールだった でも、500円で購入したときも安いと感じたくらいだから、とくに後悔はない こういうかたちで旧作が再読され続けていけば、多くの作品が将来に引き 継がれていくことにもなり、これはこれで良い状況になってきたなと思う >>317 みんなでkindle化きぼんボタンクリックしようぜ。 https://www.amazon.co.jp/dp/B000J97S6Q ↑ これの「いんなあとりっぷ社」の横にあるボタン 手塚家、赤塚家に続いて、小松家まで故人神格化に走ったか >>325 は? そんな事言い出したら 生きてる内から神格化されてる奴はどうなんや? >>327 でも小松左京、天皇制を滅ぼしちゃってるやん。「物体O」で。 物体Oの世界、あの後どこからともなく南朝の末裔がお出ましになって京都御所に鎮座ましまし、 何事も無かったかのように天皇制が継続している可能性も微レ存? ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
read.cgi ver 07.5.5 2024/06/08 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる