評論社の指輪旧版の存在はもちろん知ってたが、字も小さいし別にあまり興味も
なかったんだが、某図書館に全巻置いてあったので何故か発作的に借りて、
新版と訳の違いをいろいろ読み比べてみたんだが
粥村→ブリー村とか、サルーマン→サルマンみたいな変更は有名なので
今さら驚かなかったし、全体的に田中明子は瀬田訳をそこまでいじってはないなって
思ったんだが、一か所引っかかったのが最終巻ラストのサムの締めのセリフ、
田中訳は「さあ、戻って来ただよ」なのに対し、瀬田訳は「今、帰っただよ」なんだな

田中さんは固有名詞とかは結構変更してるのに対し、セリフまわしは瀬田訳を
あまりいじってないので、この締めのセリフの変更がやたら目立つ
まあはっきり言って「戻った」より瀬田訳の「帰った」の方がいいな
映画版の吹き替えでも瀬田訳の「帰った」を採用してたし