白倉 「東映の社員として、プロデューサーとして、当然自分で開拓していくんですね。

     こういうのをやろう! ってオリジナルの企画を立ち上げるのはもちろんなんですが、一方で、
     『戦隊』、『ライダー』、刑事もの(水谷豊主演の 『相棒』、橋爪功主演の 『京都迷宮案内』 など)という、
     恒常的に回っているレギュラー枠を会社として維持して行くことは重要なファクターなんです。

     『響鬼』 の劇場版を担当することになったのは、ちょうど 『〜 FIRST』 が立ち上がった頃だったと記憶しています。
     あと何日で企画が立ち上がらないと、劇場版そのものがポシャるかもしれないというタイミングだった。

     一方で来年(06年)のライダーを担当することはその時点で決まっていました。
     その流れの中で 『響鬼』 の後半を受け継いだ。

     プロデュースを途中から担当しなければならないという、その危機的な状況の中に人を送り込むときに、
     誰が一番適任かって考えたら、どう考えても劇場版に参加している僕しかいなかっただろうし、
     僕の他に誰かを立てるのも、無責任な話ですからね」