0709仮面ライダーが絆で兄弟! 2/9 (ワッチョイ ffe5-DbHY)
2019/09/16(月) 00:15:55.62ID:3CREmTol0パーソナルスペースは大事にしなければ。安っぽい物だが、落下防止の手すりがあってよかった。これで物理的な距離が取れる……。
と、そんなことをソウゴと名乗った少年が考えているとは露知らず。
或人はまだ公式発表はおろか、極一部しか知らない『ゼロワン』をただの少年が『知っている』ことに不信感を滲ませていた。
「俺も仮面ライダーなんだよね!」
まぁ、とびっきりの爆弾がその直後に降ってきて、跡形もなく消し去っていったのだが。
「……え?」
「か・め・ん・ライダー! 一緒でしょ? だからさ、或人と話しに来たってわけ」
「……君が、仮面ライダー……? 飛電ドライバーは社長じゃないと使えねぇはずじゃ」
「へぇ! そっちのはそうなんだ?」
ソウゴはどこからか、液晶画面の付いた白い珍妙な機械と、手のひらに収まるほどの丸い物体を差し出した。或人は2つとも素直に受けとる。どちらも初めて触るものだ。見た目よりズッシリ感はない。
――あ。この丸いやつがどっちかにはまる……のか?
「それが俺のドライバーね。全然違うでしょ?」
「マジで? へぇオレのと――って、えぇ!? 渡しちゃダメだろこんな」
「えー?」
大事なもの、と言いたかった。
「預かってた方が無力化できて怖くないでしょ?」