聖都大学附属病院に小児科医、CRのドクターとして働く宝生永夢は小児科練で行われているハロウィンイベントの交代時間として、休憩所で休んでいた。
しばらくすると、探偵組の自分と同い年の翔太郎とその相棒で二十一男のフィリップが、この病院で入院している依頼人の所によったついでで来た為、世間話をしていると、突如ドアが開きーー
「「「「「「「トリックオアトリート!」」」」」」」
「うおぉ!」
「やったー!って翔太郎兄さんだけか〜」
と、黒総司が悔しそうにすると
「僕は足音などから距離を計測していた為誰かが来るのは読めていたからね…」
「僕はパラドが来るのがなんとなくでわかったから…」
「うぅ…流石永夢…」
そして仕切り直すと、
「ところで翔太郎、トリックオアトリート、と言うことはお菓子を渡すか渡さないかによってイタズラされると言うことだが、君はお菓子を持っているかい?」
「あ?あぁ…こんな時の為に風都饅頭が…ってあれ?ない!」
「お前の風都饅頭はどうした」
「あ、僕はあるから、あげようか?」
「いや、それじゃ永夢が渡したのと一緒だから無効だぜ!」
「はい、ちなみに僕からはマイティミニケーキだよ」
「僕からはこれだ」つ風都饅頭
「ってフィリップー!ないと思ったらお前の仕業かー!盗みやがってー!盗まれたなら無しだよな!?」
「やだなぁ〜そんな甘くは無いよ!」
「じゃあ…イタズラします?」
「イタズラしてもいいよね?答えは聞いてないけど!」
「えっちょっ」
「お前の質問の意味はどうした」
〜イタズラタイム〜(イタズラは基本こちょこちょ)
「…なんかワタル君とアスム君がノリノリなんだけど…」
「ハロウィンは普段普通の人でも犯罪を起こすレベルまでテンションを上がって、浮かれる人が多いからね…後は発散かな…?」
「え」
「ワタルは父のビートルファンガイアによる愛情故の子供扱いしすぎ、アスムは…デビキさんのサボりに対するモノだね…」
リイマジ家の少年組の闇を見て後で原因の二人にチベスナ説教をする事を考えた。
「…それより翔太郎が笑いすぎて死にそうになっているんだけど…止める?」
「あぁ、一応この後もう一件回らないといけないからね…止めようか、永夢兄さん」
「お前の相棒への優しさはどうした」

「と言うか、ローチさんいつの間にいたの…?」