>>563

蓮華 「ま ・ さ ・ か ・ 先輩、 (椅子を引いて 天道の近くに座る) こっそり 取り寄せて、差し替えたとかぁ?」

 (疑いの目を向ける蓮華を振り返り、影山が人差し指を振って否定する)

影山 「濡れ衣だ! 誰がそんな事を…… (言い淀む)」

天道 「店に電話して 確かめてもいいが」

 (早速、天道が 赤い携帯電話を取り出して 番号を押し始める)
 (慌てて振り返り、影山が 天道の手を両手で押さえる)

影山 「どうか 一つ (懇願)」

 (影山の手を振りほどき、通話ボタンを押して、携帯を耳に当てる)

影山 「(左腕を顔に当てる) うわーん、 だって 俺、(背後の椅子の背もたれに寄りかかって 泣き真似を始める)
     俺、 天道さんと友達になりたかったんだもん…」

 (影山の見え透いた小芝居に、うんざりした顏で 天道が止める)

天道 「嘘泣きは 止せ! 見苦しいぞ (携帯を切って置く)」