――とはいえ、スタッフから上がってきたものが方向性とは違うという場合もありますよね。

水島:それはあります。いくつかの対応方法があるんですが、まずひとつめは、「ごめんなさい」とこちらの指示が分かりづらかったことを謝って、
そのうえで「こういう方向性じゃなくて、こっちの方向性だった」と改めてディレクションし直すことです。

 大事な部分は、自分がチェックしてリテイクを出す時間的余裕があるように段取りを組みます。
限られた時間で作品をつくるわけですから、アニメの監督は、この全体を見通したスケジュール感覚を持つことがクオリティの維持には欠かせません。

――スケジュールはやはり大事なんですね。

水島:監督がいくらこだわりを持っていてもそれだけじゃダメなんです。
作品としていい仕上がりにするには、監督から手離れした後の工程にもちゃんと時間を用意しないといけない。

 これはいわゆるカリスマ性があるといわれる監督でも同じです。
後工程に時間を確保しなければ、作品のクオリティは当然ながら下がる。
そこは、カリスマ性で乗り越えられるわけではないんです。


去年のインタビュー見つけたので引用
偉そうに語ってる能書きが全部自分にブッ刺さってるな…