特異能力ハデス

人の寿命を思うがままに操作できる
これにより連合艦隊は寿命を現在ーいまーに変更され一瞬でその生命の灯火を消してしまった。
これは本人の自覚や思考とは無関係に発現する能力で、窮地に陥った際に精神の裏側に隠れ潜んでいる死神によって起こされる。
何故そのような死神が巣食っているのかという話は数千年前に遥か過去に遡る。
死神達は人の生命を食べることで生きている。だが、必要以上に食べたせいで人類は激減し、絶滅の危機に瀕していた。
すると死神も飢えて苦しんでした。
そこで死神は1日に一人だけを無作為に選び食べるというルールを決めた。
多くの死神はこれに賛同したが、反対する者も現れた。
死神「ラグナ」だ。彼は死神同士の戦争の末封印されることとなる。
生死も時間もなく全ての概念がない虚無の世界で、ラグナはひたすら終焉の罰を味わい続けていた。復讐の機会を伺いながら。
時は流れて時代はコズミックイラ。ある一体の死神は人間の少女に恋をしていた。
少女もまた恋をしており、人間の男と結婚を目前に控えていた。
しかし死神は嫉妬から男を殺してしまった。人間を食すのが死神の摂理だったが、個人的な感情を持って行うのは掟に反する行為だった。
当然死神には、罰が下される。ラグナ以後、数千年ぶりに開いた虚無の世界。
ラグナにとって何の未練もなかったが投獄される直前の刹那、恋していた女が自殺し、その死体から赤子が誕生したことがわかった。
それから閉じ込められた虚無の世界で、ひたすら咆哮した。自分のせいであの女は死に愛した女の子供はどうなるんだ?と
子供を守りたい。だが、今の自分には…。
そんな時不敵に微笑むラグナが死神に言った。
「汝はこの退屈で何もない無から有に変わりたいか?ならばわりと融合しろ。」
ラグナは死神の中では確かに強く、閉じ込められてるのは力がないからだ。
しかしラグナに力を与えれば、終焉の絶望をもたらすことになる。しかし…それでも…