口喧嘩や討論をすれば、感情的になって相手方を傷付けるような言葉を言ってしまうこともあるでしょうから、それらをいちいち取り上げて「モラハラだ!」と認定していたらキリがありません。

法律上、違法とされるモラハラは、限度を超えて執拗に相手方を支配するようなものに限られます。
そして、仮にモラハラといえるようなケースでも、証拠がなければ、裁判所で認めてもらうことはできません。

口論の際の録音も、内容によっては迫真性が高く、有効なのですが、録音しているのをいいことに、相手方に暴言を促すような態度をとると、かえってマイナスとなります。

裁判官も、畏怖しているのになぜ冷静に録音することができたのだろうか、証拠作りのため誘導しているのではないか、と疑いの目でみることもあります。

このように、モラハラは、巷にあふれていますが、裁判上、違法と評価されるのは意外と少ないというのが実感です。