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■《羽生結弦の敗戦を大きく扱うメディア》彼を「絶対王者」だと思っているのは誰か
https://bunshun.jp/articles/-/44563
文春オンライン 小野 歩 2021/04/02

>  なんだか、切ない気持ちになった。
>
>  3月27日、世界フィギュア選手権の男子フリーが終わった。羽生結弦が本来の力を
> 出し切ることができず、3位に終わったあとのことだ。

>  羽生本人が大会が始まる前に発したコメントや、大会後の振り返りを改めて見返すと、
> 優勝を目指すとか、勝ちたいとか、勝負にこだわる言葉があまり見られなかった。
> というよりも、ほぼゼロだったと言っていいだろう。
>
>  羽生は元来、誰よりも勝敗にこだわる選手だ。その羽生が勝負に言及しない。
> おそらくその理由は、自分の状態が万全ではないことを誰よりもわかっていたからだろう。
>
>  コロナ禍の影響で本来の拠点であるカナダ・トロントでの練習ができず、今シーズンの
> 羽生は地元の仙台で練習に励んでいた。
>
>  それだけでも影響は甚大だが、さらに仙台は今年に入って大きな地震が続いている。
> 2月の福島県沖を震源地とする地震でリンクが一時閉鎖になり、出発を直前に控えた
> 3月20日にも宮城県沖を震源地とする地震があり、羽生は、世界選手権の会場である
> スウェーデンまでの交通ルートを変更しなければいけなくなった。