>>719
malloc() の戻り値は「void *」で、C だとどんな型のポインタ変数に代入しても
エラーや警告が出なかったが、C++ だとエラーが出る。
C++ は型を非常に大切にしていて、
TYPE *ptr = new TYPE; や
TYPE *ptr = new TYPE[N];
のように書くのが標準。理由は、必ずコンストラクタを呼ぶようにするためと、
型の異なるポインタには cast しない限りは絶対に代入できないようにするため
だと思われる。というのは、delete ptr とした場合に、ptr の型によってどの class の
デストラクタが呼ばれるかが変わったり、ptr->func() とした場合に、func が、
どの class のメンバ関数であるかをコンパイラが知るため。わずかでも違っていれば
結果が変わってきてしまう。これが C++ が大きなプログラム開発に向いている
所以でもあって、わずかな間違いでもコンパイラが見つけてくれる確率が高くなっている。

C++ で malloc() をエラーを起こさずに使うには、コンストラクタが(絶対に)存在しない
ところのBYTE 配列の場合ですら、
BYTE *ptr = (BYTE *)malloc(N); 
のように書かなくてははならない。 これは面倒なので(←嘘です)、
BYTE *ptr = new BYTE[N]; 
と書く習慣になっている。