Rustは、コンパイラ時エラーに悩まされる反面、実行時エラーに悩まされるのを減らす
などと言われる。
しかし、コンパイル時エラーが出ると言うことは、裏を返せば、書けないアルゴリズムが存在するということだ。
直感的ではない回りくどい書き方が必要となり記述量が多くなる。
他の言語では好きな書き方が出来て、それはどれも正解だが、Rustでは正解が非常に狭くなる。
正解が狭いことがエラーを減らすなどという人がいるが、実際には、Rustは
書けるアルゴリズムが狭い、と言うことなのである。
これは言語設計の問題である。

なお、ここで言っているアルゴリズムは、全体的なものではなく、細かいミクロ的なものである。
通常の言語では、1つの仕事を細かい変数の使い方まで含めれば数万通り以上に書けるだろう。
そして、そのどれもが正解であり、結果が正しくバグも無いのだから、内のどれかが悪い書き方という
ことは特にない。
ところが、Rustでは、その大部分の書き方が出来ないのである。
駄目だから敢えてできなくしているのではなく、Rustが設計上、書けないアルゴリズムがあるということに他ならない。
つまり、Rustは書けるアルゴリズムが、本来コンピュータが書けるアルゴリズムの内の、非常に狭いサブセットに限られてしまうということである。
これは、Rustの大きな欠陥である。