エクセル指向プログラミング(Excel Oriented Programming、EOP)は、ノンプログラマにとって最も直感的で習得が容易なプログラミングスタイルです。

ブログラマは難解な言語機能を覚えることなく、拡張が容易なソフトウェアを、簡単に開発することができます。

プログラムのすべてのデータは長さ可変の二次元配列の上で管理されます。この二次元配列を「シート」といい、配列の各要素を「セル」と言います。

シートはシングルトンオブジェクトです。すなわち、EOPでは単一のグローバル変数を上書きすることでプログラムの状態を更新します。

構造化データはすべて配列で表します。データ型などのスキーマはありません。どの行・どの列がなんのデータを表すのかは、その場その場で変更することができます。

行方向または列方向に連続するセルが一つのデータ構造を表します。したがって、構造化データの読み取りは

while(cell) {
// do something
cell = sheet[r][c++];
}

のように書けます。使い終わった領域は0またはnullで初期化しておきます。

ネストされた構造化データは、セルへの参照をセルに書き込みます。たとえば、多重配列を表現する場合は、ネストされた配列の先頭要素の座標をセルに書き込みます。

EOPでは、プログラマは好きなときに好きなデータ構造を使用することができます。既存のプログラミングスタイルのように、データ型やメソッドのシグネチャに、データ構造が制限されることがありません。