小城の護送車死亡事故 薬の副作用で居眠り
県警、運転の職員書類送検
8:49

 8月に佐賀県小城市小城町の国道203号で、唐津署の護送車と大型トレーラーが正面衝突し、護送中の容疑者が死亡した事故で、小城署は6日、護送車を運転した唐津署の男性事務職員(47)を自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の疑いで、佐賀地検に書類送検した。
佐賀県警は、職員が運転前に服用した薬の副作用で居眠りし、中央線をはみ出したと明らかにした。

 書類送検容疑は8月2日、病院から処方された薬を眠気が生じる副作用があると認識しながら飲み、護送車を運転中に居眠りしてトレーラーと衝突、殺人未遂容疑で護送中だった男性(66)=不起訴=
を死亡させ、同乗の署員2人とトレーラーの運転手に重軽傷を負わせた疑い。県警は職員の認否を明らかにしていない。

 県警は護送方法について「規定にのっとっており、問題はなかった」
という認識を示した。一方で、既存の護送車1台にヘッドレスト(背もたれ上部の枕部分)を装着したり、シートベルトを2点式から4点式に変更したりして、護送車として適正に運用できるか検証しているという。

 書類送検が事故から約3カ月後になったことについて、県警は「職員も重傷で入院していたため、取り調べの取りかかりが遅くなった」と説明した。
現在も入院は続いており、処分については「今後、適正に判断する」と話している。
http://www.saga-s.co.jp/articles/-/146067