奈良市長選で無効票の検証作業12月17日(月) 18時53分

 去年7月に行われた奈良市長選挙をめぐり、大阪高裁が無効票の一部を検証する決定を出したことを受け、無効票の再確認作業が、きょう奈良市役所で行われました。

 去年の奈良市長選挙をめぐっては、次点で敗れた弁護士の山下真さんが今年3月、奈良県選挙管理委員会を相手取り、票の数え直しや当選無効を求めた訴訟を起こしています。
訴状では、当選した仲川さんに入れられた票のうち、一度疑問票とされた後、有効になった票が4400票以上あった一方で、山下さんの疑問票の多くは無効票のままだったとされていて、大阪高裁は無効票の一部を検証することを決めました。
きょうは、奈良市役所で裁判所、県と市の選挙管理委員会、そして山下さんらが、無効票のうち候補者以外の名前が書かれた627票を調べ直しました。
その結果、山下さんの主張を退けてきた県選挙管理委員会は、「全て無効票だったと理解している」と、これまでと変わらない見解を示しました。

県選挙管理委員会 中川清孝委員長
「見方によっては俺の票や、と言いたいような要素もあるかもしれない、それを有効という主張ですから、そういう票かどうか判断するために検証した」

一方で、山下さんは、検証した中に有効と見られる票があったと指摘しました。

山下 真さん
「疑問票の有効、無効の判断が市選管によって恣意的に判断されたという結果と受け止めています、私と仲川候補の有効票について、改めて検証の申し立てをしていきたいと思います」

今回の検証を踏まえ、大阪高裁が今後、どういう判断を下すか注目されます。http://youtu.be/ZRJFR2xY-FQ
http://www.naratv.co.jp/news/20181217/20181217-04.html