受刑者の全裸検査廃止へ 大阪刑務所、一部パンツ着用に
http://www.asahi.com/national/update/0109/OSK201301090036.html

大阪刑務所(堺市堺区)が、刑務作業で工場を出入りする受刑者に対する「全裸検査」
の廃止を検討している。すでに先月から一部を「パンツ着用」に切り替えた。
全裸検査をしている刑務所は西日本に集中しているが、人権への配慮から減る傾向にある。

法務省によると、全裸での身体検査は、工場への物品の持ち込みや持ち出しなどを防ぐ
のが目的。服を着たままでは確認が難しいとして、再犯者や暴力団組員などの受刑者が
いる刑務所での実施が中心という。2002年には1年間で61件の不正が見つかり、
工場のせっけんをわきの下にはさんで持ち帰ろうとしたり、パンツの中に化粧品を
隠したりしていた例もあった。
だが、名古屋刑務所での受刑者死傷事件などを機に、100年近く続いた監獄法を
抜本的に改めた「刑事施設・受刑者処遇法」が05年に成立し、受刑者の人権の尊重
が明記された。06年に法相が示した「刑務官の職務執行に関する訓令」は、身体検査
の際に「できる限り、羞恥心を損なわないように配慮しなければならない」とも規定した