て、新大阪駅と奈良駅が直接結ばれ、大阪府東部や奈良県と新幹線のアクセスが強化されるほか、大阪市中心部に集中していた乗客の流れを周辺に分散させる狙いがある。首都圏でいえば、武蔵野線のような性格の路線だ。新たに設置される駅は、南吹田、
JR淡路、城北公園通、JR野江の4駅。開業と同時に、既存の高井田中央〜新加美間とともに特定都区市内制度の「大阪市内」に追加され、大阪駅から201km以上の駅までの乗車券は「大阪市内発・着」として大阪駅を基準に運賃が計算される。

◆ほぼ従来通りの15分間隔で運行
開業時のダイヤでは、普通列車が上下合わせて平日136本、土曜・休日134本運行される。概ね15分間隔、1時間あたり4本の運行で、これまでの南区間とほぼ同じ。新大阪〜放出間の所要時間は15〜16分、新大阪〜久宝寺間は32〜36分で結ばれる。区間運転は、
早朝と深夜の新大阪方面に数本あるだけで、基本は新大阪〜久宝寺間の運転となる。平日の朝夕のラッシュ時には、上下各4本の直通快速が新大阪〜久宝寺〜奈良間で運行される。奈良方面の下りは夕方のみ、新大阪方面の上りは朝のみの設定だ。土曜・休日
も直通快速が上下各4本運転されるが、うち2往復は日中に設定されている。停車駅は、新大阪、放出、高井田中央、JR河内永和、久宝寺、王寺、法隆寺、大和小泉、郡山、奈良。新大阪〜奈良間の所要時間は52〜60分だ。これに伴い、尼崎〜放出〜久宝寺
〜奈良間の直通快速は廃止される。尼崎・京橋方面からJR河内永和方面へ行くには、放出駅での乗換えが必要となるが、久宝寺駅での関西本線との乗換えと同様、同一ホームで乗換えられる。鴫野駅も、京橋方面からJR野江方面へは同一ホームでの乗換えが可
能だ。車両は、普通列車については従来から引き続き吹田総合車両所奈良支所の201系6両編成が、直通快速は網干総合車両所明石支所の207系または321系の7両編成が充当される。201系は近年、大阪環状線で323系への置き換えが進んでいることから、おお
さか東線では、関西本線とともに201系が日常的に見られる最後の路線となりそうだ。