7月1日に登場するN700S(筆者撮影)

山陽新幹線での700系・500系は?

 山陽新幹線では700系は残るという。8両編成になって「こだま」運用に従事している500系も人気を集めている。JR西日本の700系は「ひかり」「こだま」中心の運用であり、多くが8両編成となっている。一部に16両編成の「ひかり」があるものの、JR西日本でもN700Aの導入は行われ、こちらでもN700Sがしだいに導入されるようになるだろう。

 また山陽新幹線区間での「ひかり」は少なく、多くが九州新幹線直通の「みずほ」「さくら」となっている。

 数少ないJR西日本の700系16両編成は500系のように8両編成に改造され、「こだま」中心の運用になるかといったことが考えられるものの、こちらでもすでに廃車になっている700系があり、今後は改造されず廃車になることも十分にある。700系は山陽新幹線では「のぞみ」での運用は行われておらず、
列車ダイヤの密度も高くないため、何らかの形で残ることは考えられるものの、今後の動向が気がかりだ。

 一方で、九州新幹線直通の「みずほ」「さくら」は速達型の運転を必要とするため、N700Sの8両編成が将来は導入されることになるだろう。

 東海道新幹線で活躍した700系は、新しい時代のために引退し、次の車両へと交代していく。技術革新が絶え間なく続く新幹線車両は、それにともなう世代交代もまた頻繁である。


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