長谷川平蔵
火付盗賊改方の長官を務めている四百石の旗本。賊からは恨みと恐れを込めて「鬼平」と呼ばれている。
鬼と呼ばれるにふさわしい腕っ節と、沈着冷静な頭脳を併せ持ったキレ者である。
しかし、本性は懐の広い優しい人物であり、彼を良く知るもの達からは絶大な信頼を寄せられており市民からも慕われている。
旗本御家人という高い身分にも関わらず目下の身分の者にも優しく接する度量の持ち主だが、これは平蔵が若い頃家族の不和を苦に無頼漢として身を落としていたことが起因している。
ちなみにその頃は「本所の銕(てつ)三郎」とワル仲間から呼ばれていたため、彼の過去を知るものからは親しみを込めて「銕っつぁん」と呼ばれている。