<鉄道唱歌>
一  汽笛一声(いっせい)新橋を
  はや我(わが)汽車は離れたり
  愛宕(あたご)の山に入りのこる
  月を旅路の友として
           (新橋)

二 右は高輪(たかなわ)泉岳寺
   四十七士の墓どころ
   雪は消えても消えのこる
  名は千載(せんざい)の後(のち)までも

三 窓より近く品川の
   台場も見えて波白く
   海のあなたにうすがすむ
  山は上総(かずさ)か房州か
  (品川)

四 梅に名をえし大森を(注)
 すぐれば早も川崎の
   大師河原(だいしがわら)は程ちかし
   急げや電気の道すぐに
  (大森〜川崎)