綱吉の治世においては捨て子が法で禁じられ、子供を育てられない親のために子供を預かる役所が設立され、乞食や流民のための衣食付の宿泊所も設立されています。
捨て子や子殺しを予防するため女性や子供の氏名が登録されるようになったのもこの時代からです。
旅人が旅の途中で病気になっても宿屋はそれを追い出すことが禁じられ、治療を施すように定められています。また死亡した場合はその地方の役人が埋葬の手はずを整えるように定められています。
徳川綱吉の「生類憐みの令」を初めとする諸法律は、近代福祉立法の先駆的なものなのです。