ASDを持つ人の半数は、ADHDも男女比は3:1か、2:1くらい

私たちが行った調査では、ASDを持つ人のおよそ半数が、ADHDも持っているというデータがあります。
両者を併せ持つ場合は、生活上の困難の度合いは高くなり、対処の仕方も難しくなります。

周りはASDの人(かもしれない人)には、どう対応したらいいの?
指示は口頭でなく“文字情報で”伝える。曖昧な表現は避け、説明は“具体的に”

ASDの人には曖昧な表現は通じません。たとえば「ゆっくり仕事をしてください」→「1日に1時間休憩をとってください」、「普段より休む感じで仕事をしたら」→「3時から4時までは仕事をやめて休憩をしてください」、
「少し離れて座ってください」→「隣の人と30センチ離れて座ってください」、「昨晩は眠れた?」→「昨晩は何時間眠れましたか?」、「適当にやっといて」→『今日中に終わらせておいて』などです。
“これくらいは分かってもらえるだろう”とこちらが思っても、すれ違っていることが多いので、何かを頼んだり説明したりする時は、「何を、どのような手順で、いつまでに仕上げて欲しい」など、きわめて“具体的に”数字なども織り交ぜながら伝えてください。

また言葉で伝えるよりも、紙に書いたり、メールで送ったり、できれば文字情報で伝えたほうがより正確に伝わるかもしれません。