結婚前に気づくことは難しい!?人のために動けるかが大切
結婚前に、なぜ相手が発達障害だと気付けないか

配偶者が発達障害かもしれないとき、周囲の人は「どうして結婚する前に分からなかったの?」と疑問に思いがちです。
たとえば、ご主人がASDかもしれないとき、おつきあいしている段階では、純粋で優しく、なにか問題があるようには見えないことが多々あります。
そう、“普通を装っていた”のです(プリテンド・ノーマルといいます)。また対外的には態度が良いことが多いため、まだ家族(夫婦)になっていない時には、気を遣っているというのもあります。

しかし結婚して、特にお子さんができると自分の思い通りに行かないシーンが増えるため、本来の特性が顔を出すことが多くなります。また母となった妻を女性として意識しなくなり、本来の性格が前面に出るということがありそうです。

ASDの人は、高学歴であったり、ある分野の能力に長けている人も多いため、会社など社会の中では、その人の才能と会社の求める能力が合致すると、とても高い評価を受けることがあります。そのため、職場環境に適応できていれば、周りから問題視されることもなく、
結婚前に彼の会社の同僚と会っていても、気付くことは難しいかもしれません。
(ADHDの場合は、遅刻や忘れ物、ダブルブッキングなどがよく見られるので、同僚からはミスが多い人と思われているかもしれません)