お笑いコンビ・千原兄弟の千原ジュニア(42)は、14歳のときに引きこもっていた。自伝的小説『14歳』(幻冬舎)に当時のことが書かれていて、

レベルの高い私立中学に合格したものの、学校になじめず、友だちがいないうえに教師との折り合いも悪かったそうだ。次第に不登校になり
引きこもるようになってしまったジュニアは、部屋でテレビを見て日々を過ごすばかり。

近所の人々に奇異な目で見られ、耐え切れなくなった母親は、実家から離れて暮らすことを提案したが、
それを奇声を上げながら暴れて拒否。

追い詰められた母親は、息子の精神状態を案じて精神安定剤を食事に混ぜたこともあるらしい。

高校にはなんとか進学したが、相変わらず引きこもりを続け、たまに学校に行ったある日「もうこんなところにいても自分は何も得ることができない」と思い川に制服を投げ捨ててしまった。
そして高校を中退し、これからどうしようというとき、吉本興業の新人養成所に入学していた兄のせいじ(46)からの電話で

「おまえ、なにもせんと家におんのやったら、俺吉本にいてるから来いや」と誘われ、お笑い芸人の道に進むことを決意。引きこもりから脱出したそうだ。