実家ニートの8050問題!命の危機!

ひきこもりの長期化、高年齢化が社会問題になっている。中でも深刻なのが、80代の親が50代のひきこもりの子を支える「8050問題」だ

息子(28)がひきこもりであるという女性(55)は、下を向いたままつぶやきました。
私はファイナンシャルプランナーとして、ひきこもりの子供を抱えた家族の相談に応じています。

冒頭で紹介した鈴木さんの長男(28)がひきこもり状態になったのは高校生の頃
人つき合いがうまくいかず、学校を休みがちに。そのうち、自室に閉じこもるようになり、高校も中退してしまいました。
現在、本人は自室でゲームに浸りきりで、母親の鈴木さんが毎日、3度の食事を部屋のドアの前に置いていますが、生活時間は不規則になっているようです。
このまま時間が経過すれば、親80代・子50代となり、徐々に生活に行き詰まる「8050問題」となるリスクもはらんでいます。

少なくともご飯は炊けるようにしておく。

すべてがコンビニやスーパーのお弁当では、食費もかさみます。少しでも自分でできれば節約になり、長期間では大きな効果を発揮します。まずは炊飯器の扱いから。
たとえ外出ができない時でも食事が取れるようになります。

子供を置いて夫婦で1泊旅行してみたら、どうなったか
そして、生活力を“養成”するために最も効果的な練習になるのが、両親の小旅行なのです。まずは1泊で。それに慣れたら、今度は2泊、3泊で。
旅行前にご飯の炊き方と調理の仕方を教えておき、実践してもらいます。
いずれは一人で生活していかなければならないのですから

「そうですね。1日ぐらいならなんとかなりますよね。主人に相談してみます」

鈴木さんの表情が少し明るくなったので、少しホッとしました。
後日、実際に1泊旅行に行ったそうで、わざわざお土産を持ってきてくれました。私も内心は心配だったですが、様子をたずねたところ、
せっかくご飯の炊き方を教えたのに長男はコンビニでお弁当を買って食べたそうです。
https://president.jp/articles/-/25433