親の高齢化、8050問題、福祉サポートの限界も40歳過ぎの「引きこもり」のリアル

「ひきこもりは不登校からの延長が多く、青少年問題ととらえられています。国の調査対象も39歳まで。
40歳以上のひきこもりはカウントさえしていない状態です」

 と、NPO法人『KHJ全国ひきこもり家族会連合会』のソーシャルワーカー・深谷守貞さん。

長期化、泥沼化するひきこもり。

「ひきこもりの期間が長いとそれだけ、回復するのに時間がかかります」(前出・深谷さん)という。
 週刊女性は、立ち直った人に話を聞くことができた。
強い抗うつ薬を大量に飲まされ、大学卒業後休職。

「父親は腫れ物に触るみたいな感じで何もできず、母親がとにかく叱咤激励してという日々が1年以上、続きました。ただ、それが逆につらかったんです。
話ができる状況ではなかったので、クリスチャンの母親は手紙を書いてくる。“あなたはそんな子じゃない”とか“神様は人間をそんなふうにつくっていない”とか」

牧野さんは、ひきこもりに年齢の壁が立ちはだかることを思い知ることになる。
『ひきこもりサポートネット』に、電話をしたんです

「40歳以上はサポートの対象外なんです。話は聞いてくれますが、訪問に来たり、何か紹介してくれることは一切なかったです。」

https://www.jprime.jp/articles/-/12520?display=b